「オヤカク」(企業が内定者の親に入社の承諾を得ること)や「親ブロック」(内定者は入社する意思があるにも関わらず親が内定辞退させようとすること)という言葉が2018年卒あたりから聞かれるようになりました。
昔から少なからずこういうことはあったのかもしれませんが、最近は親が子の進路選択により深く関わるようになってきたということなのでしょう。
就活生のあみさんは、両親もかつて大卒での就活を経験しているため、就活相談をしてみました。
すると、「大企業は安定だから、大企業を選んだ方がいい」というアドバイスをされたそうです。
しかし、そのアドバイスになんとなく違和感を感じたあみさん。
マリコさんに今回のことを相談しに行ったようです。
以前、いくつかの企業が合同で開いた座談会で知り合ったマリコとあみ。二人は同じ高校出身だったことを知り、座談会の後もあみはマリコに度々就活相談をしている。
マリコ
サンブリッジの採用担当。
あみ
2020卒入社で就活をしている大学生。
今回の質問:
親は大企業が安定と言っているけれど、それって本当?
親が就活していた時代と現在の経済環境・時代背景は違う
あみ:両親に就活の相談をしてみたんですよ。そうしたら二人とも、「新卒は絶対大企業がいい。大企業は給料が高いし、雇用が安定している。福利厚生もしっかりしてて、女でも長く働きやすいんだ」って言われたんです。
私は中小規模の会社にも興味があるんですけど...。やっぱり大企業に行くのが無難なんですかね?
マリコ:親御さんの言っていることにはいろいろとツッコミどころがあるわね...。
結論から言うと、今の時代大企業だから安定しているとは言えないの。
20年前はイケイケだった会社が、今では社員の希望退職を募るようになっていると言うのは珍しい話じゃないでしょう。この変化の激しい時代に、ずっと安定した雇用なんて期待しない方がいいんじゃないかしら。
小さな会社に入って、大企業の若手では経験できないような役職の仕事を経験して、転職時にアピールできるような経験を積んで自分に力をつけておく方が、ある意味安定していると言えるかもしれないわね。
大企業の方がお金面の補助は手厚いかもしれないけど、柔軟に働くためのフレックス制度やリモートワークは設立年数が若い会社の方が浸透していたりするし。
大企業が間違いなく安定と言うのは、親御さんが就活生だった頃の話。今の時代はどうなのかということを、自分で見て自分で判断することが重要よ。
親御さんが就活生だったのは約30年前の話。
その頃と今を比べると、経済状況も時代背景も全く変化しました。
世の中で何が起こっているのかに興味を持ちながら、自分の頭で判断し、自分で自分の道を切り拓いていくことが、納得感のある就活への近道なのかもしれません。
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